地震による火災の多くは電気が原因です。事実、阪神・淡路大震災や東日本大震災の火災原因の半数以上が「電気関係」でした。いつ起きてもおかしくない首都直下地震でも電気火災のリスクが懸念されています。日頃からの対策が大切です。
東京都では、電気火災対策として各家庭で感震ブレーカーの設置が促進された場合の被害低減効果を推計。合わせて初期消火率も向上した場合、最大約90%の被害低減効果が期待されることがわかりました。
自宅で電気火災が起こりやすいスポットは? 具体的な出火要因としては、電熱機器や電気機器などが考えられます。こうしたスポットに感震ブレーカーを設置すると出火防止対策に。地震による電気火災からあなたや家族の命を救います。
感震ブレーカーは、地震発生時に設定値以上の揺れを感知したときに、ブレーカーやコンセントなどの電気供給を自動的に止める器具です。
コンセントタイプなら、差し込むだけの簡単設置
出火リスクの高い電気機器などを使うコンセントに
感震ブレーカーを設置すると効果的。
主幹ブレーカーを落として家のすべての電気を遮断するタイプと、特定の電気機器の電気だけを遮断するタイプがあり、製品ごとの特徴や注意点を踏まえて選ぶ必要があります。
コンセントタイプ
費用 : 約5千円〜2万円程度
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントから電気を遮断します。
(埋込型)
壁面などに取り付けて使うもの
※電気工事が必要
(タップ型)
既存のコンセントに差し込んで使うもの
※電気工事が不要
分電盤タイプ(内蔵型)
費用 : 約5〜8万円 (標準的なもの)
※電気工事が必要
分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。
分電盤タイプ(後付型)
費用 : 約2万円
※電気工事が必要
分電盤に感震機能を外付けするタイプで、センサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。
※電気ブレーカーが設置されている場合に設置可能
簡易タイプ
費用 : 約2〜4千円程度
※ホームセンターや電気量販店で購入可能
(電気工事不要)
ばねの作動や重りの落下などによりブレーカーを切って電気を遮断します。
- 製品ごとの特徴や注意点を踏まえて選ぶ必要があります。
- 感震ブレーカーの取り付けに際して
- 生命の維持に直結するような医療用機器を設置している場合、停電に対処できるバッテリー等を備えてください。
- 夜間の照明確保のために、停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備しましょう。
-
耐震対策と合わせて取り組むとさらに効果的です。
- 避難路の確保のために、建物の耐震化や家具の転倒防止等に取り組みましょう。
電気火災を防ぐために
主幹ブレーカーを切ることが大切です。
今回お配りするのはコンセントタイプの感震ブレーカーです。コンセントへの差し込みと、粘着テープでの固定で設置が完了するため、どなたでも簡単に取り付け可能で、すぐに使えます。
- 概寸・重量
- 約97.7×55.2×厚み32.7mm/約150g
- 感震度
- 震度5強相当以上で作動
- 使用環境温度
- 0℃~40℃
- 定格電圧
- AC100V
※一般的なコンセントへ取り付け可能 - 定格電流
- 15A
- 使用最大電力
- 合計1,500Wまで(3口対応)
- 備考
-
- テレビアンテナ端子や電話のモジュラーが一体となったコンセントにはご使用いただけません。
- 製品の仕様は予告なく変更になる場合があります。
木造住宅密集地域の木造住宅にお住まいの世帯は、
下記リンクよりホームページをご覧になるか、電話でお問い合わせください。
出火防止対策|東京都防災ホームページ
東京都出火防止対策促進事業
コールセンター
電話:0120-888-289
(日曜・祝日を除く9時~18時)